今回のDVDオペラ鑑賞会は、モーツァルト作曲「コシ・ファン・ト ゥッテ」を16名の皆さんと鑑賞しました。
モーツァルトはオーストリアの作曲家 ハイドン・ベートヴェンと共に三大巨匠と称されている。
幼少より神童として才能をあらわすも、わずか35年の短い人生でありながら量質ともに豊かな音楽作品を生み出している。
この作品はフィオルディリージとドラベッラ姉妹の恋とこの姉妹の小間使いデスピーナの演技に注目。女性の貞操についてお互いに意見が違ったためどちらが正しいかと芝居を組んで実際に試みるという主題に従ったオペラ。
不真面目で馬鹿げた話を男女間の信頼と人間愛を通して巧みにしかも軽やかに描いているところにオペラの特徴とモーツァルトの音楽性を楽しむことが出来た。
第一幕では二組の恋人はお互い愛し合い信頼し合い許婚中。これにやっかみを持ったドン・アルフォンソ二人の男性に女性の貞操に対する不実を説く。二人は意見が異なるが試して見るこことし芝居をする。二人の男性は領主の命令を受けて出征する。女性二人の悲嘆の姿を見るドン・アルフォンソは二名を異国人アルバニヤ人に仕立てこの二人の女性を紹介、愛の告白をさす。二名の姉妹には男の留守中思い切り羽を伸ばし気晴らしすれば良いと慰めるが如くに嗾ける。
ここまでは男二人の勝となるが、ドン・アルフォンソは次の新しい芝 居を実行、毒薬を飲んだとして倒れた二人の男性に介抱するよう頼み気 を取り戻した二人は女性に接吻を求める。デスピーナとアルフォンソも それに応じるよう勧めるが女性二人は拒絶言い争いの中中幕。
第二幕では小間使いデスピーナが二人の姉妹の気持ちを解きほぐそう と努め姉妹も楽しんでみようと傾く、ここに不貞の兆しが見え始めるが 物語が進むうちにドン・アルフォンソの策に溺れ賭けに負けた形になり ドン・アルフォンソが「コシ・ファン・トゥッテ」「女は皆こうしたも の」と声高にうたう。ここで軽薄に動いた姉妹を懲らしめる為もうひと 芝居仕掛けられる。
二人の姉妹の結婚準備が進められ公証人に扮したデスピーナが結婚誓 約書を読み上げる。そこに軍隊の凱旋を告げる合唱が起き一同驚く内に ドン・アルフォンソが姉妹の許婚者が帰って来たことを告げる。姉妹は 真っ青、しかし公証人がデスピーナであることが分かり、全てがお芝居 と分かり恋人たちは元の真の恋人に戻ってお互いに幸福な雰囲気の中全 員の合唱で大団円の幕。
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